これまで、
・「息にもタイプがある」説
・息タイプ②「ロングトーンやればやるほど下手になる人がいる」説(前編)
・息タイプ③「ロングトーンやればやるほど下手になる人がいる」説(後編)
・息タイプ④「保つ系」の取扱説明書
の四回に渡って「息タイプ」についての仮説を紹介してきました。
公開前は「そんなものあるわけないだろ」という否定的な反応も出てくるかと予想していましたが、意外にもそういった意見は皆無で、むしろプロ・アマ問わず「非常に興味深い!」「分かりみが深すぎて首取れるかと思った」「目から鱗」「レッスンで習ったことが自分に合わない理由が分かった」等々の反響を頂いています。特に、保つ系のロングトーンの練習方法が支配的である日本において、放つ系の人たちにとっては光明となり得る視点だったようです。
今回は、前回までの四回では書けなかった付随的な仮説について、ざっと紹介していきたいと思います。
下記については未だ検証段階のものが多く含まれますので、あくまで「はっきりとは言えないけれど、そうかもしれない」程度の信憑性です。
・調べれば調べるほど、4スタンス理論との関係が示唆される
・放つ系、保つ系の他に、「◯◯む系」という第三のタイプも存在するかもしれない(まだ言えない)
・保つ系は、さらに二種類に分かれるかもしれない
・自分の息タイプに合った吹き方をすると、息がもつようになる(ひと息で長いフレーズが吹けるようになる)
・「胸式呼吸タイプ・腹式呼吸タイプ」とも関連がありそう
・自然な身体の使い方ができていないと、本来の息タイプが出づらい
・演奏法について先入観の無い、楽器を始めたての小・中学生などの方が如実にタイプ差が出ることがある
・「先生と相性が合う」と感じるのは、息タイプによるところがあるのではないか
・タイプによって、リップトリルの練習方法が異なる
・上手な人ほど多彩な表現を持っていて曲や場面によって吹き分けをするので、聴いた限りでの息タイプの判断が難しいことが多い
ということが言えるかもしれません。今後検証を重ねていきます。
(ちなみに、ここにはまだ書けない息タイプについてのアイディアも多く存在しています)
また、それらを踏まえた、いくつかの結論めいたものとしては、
・結果的にはすべての表現ができた方がいいので、「ゴール」は同じと言えるけれど、練習しはじめの「入り口」が息タイプによって異なるイメージ
・つまり、取り組むべき基礎練習の順番が違う
・取り組みやすいエチュードも異なる
・どのタイプが良い悪いという話ではない。得意なことと苦手なことが異なり、その苦手に対するアプローチも息タイプによって異なる
ということが言えると思います。
ただ、とは言っても、まだデータのサンプル数が絶対的に足りてない状況ですので、このシリーズの第1回目でお伝えした通り「そういう可能性も有るかな、無いかな」程度の気持ちでお読みいただければと思っております。
引き続き、研究を進めていきます。
私のレッスンでは、この息タイプに基づくアプローチを取り入れたことでレッスン生の上達度が飛躍的に向上したと感じています。
レッスンに興味のある方は、こちらのレッスンについてをお読みの上、お問い合わせいただけましたら幸いです。
2025年5月17日